長期にわたっての治療

歯の診察

インプラント治療は、歯のない骨の状態、歯肉の状態、噛み合わせの状態などを診察することからはじめる。全体の状態を把握する方法としては、口腔内のレントゲン写真の撮影がある。その後、模型などを用いて詳しく検査する。次に、インプラントの手術をする前に、歯周病的処置、噛合的処置をおこなう。歯周病的処置は、残存の歯の歯周病の治療をすませておくことをいう。歯周病の治療は、歯に装着されている冠、歯石を除去したり、場合によっては手術をしたりしておく。インプラント治療をおこなうためには、この処置は必須なのである。噛合処置は、インプラントを埋め込む前に、治療後は残存歯とどの様な噛み合わせ状態が適切なのか十分検討しておく処置のことである。

インプラントの治療は、骨内にインプラントを埋め込み骨と完全に結合するまで、最低数か月を必要とする。欠損している歯が上顎か、下顎かによって治療期間はかわる。一般に下顎では2か月半、上顎では3か月半といわれ、また、欠損しているのが前歯であれば、奥歯にくらべ約1か月余分に時間がかかる。骨の幅や高さ、硬さに問題があれば、さらに1か月から4か月治療に時間がかかることがある。インプラント治療がすぐにはじめられない場合もある。これは、歯周病を患っている患者には、そもそもインプラント治療をおこなうことができないからだ。したがって、患者は歯周病を完治させておく必要がある。この場合、インプラント治療全体の治療時間は、かなりながくなることを覚悟しなければならない。